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民事再生手続の運用モデル(補訂版) | |||||||||||
才口千晴・田原睦夫・林 道晴ほか著 | |||||||||||
書籍コード | 14-11 | ||||||||||
判型 | A5判 | ||||||||||
頁数 | 330頁 | ||||||||||
民事再生法施行後1年半が経過した。民事再生手続については,多くの地方裁判所で標準スケジュールを設定した計画的な事件処理がされており,民事再生手続はいまや迅速な再建型倒産手続としての評価を確固たるものとしている。本書旧版は,法律施行前に手続の基本的な流れについての具体的なイメージを示し,民事再生法の円滑な施行に一定の寄与をした面があるかと思われるが,実務が定着するにつれ,より合理的・効率的な事件処理が図られるようになり,本書旧版の記載,特に進行状況の日程的なイメージについてはもはや実情に合わない面が出てきた。また,この間,個人債務者を対象とする再生手続(個人再生手続)を創設することを目的として「民事再生法等の一部を改正する法律」(平成12年法律第128号)が施行され,法律の条文にも若干の齟齬が生じることとなった。こうした事情のもと,本書旧版が幸いにして好評を博し増刷の機会が与えられたことから,必要最小限の修正を加えることとした。 補訂した要点は,次のとおりである。第1に,タイムスケジュール,保全処分,再生計画案の決議方法等の手続の進行状況を現状の運用に合わせて修正した点である。もっとも,旧版の構成を大きく変えないこととしたため,修正の範囲には限界があった。また,手続進行は事案や地域に応じて異なるので,全国的な標準を念頭において記載することとしており,そのため,大都市部等では本書のスケジュールよりも早いスケジュールが組まれている場合があることをお断りしておきたい。第2に,法律の改正に伴い,条文の変わった箇所について,本文の記載及び参考資料として掲載している条文に修正を加えた点である。第3に,参考資料として,民事再生手続に関する主要な文献の一覧を新たに掲載した点である。第3点については,基礎的知識の情報の提供にとどまる本書の性格を補うとともに,実務運用も各地方裁判所で異なり,本書で網羅的に紹介することもできないので,読者の検索の便宜のために新たに掲載することにしたものである。(補訂版はしがきより)
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