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内容説明


例題解説 交通損害賠償法
法曹会編
書籍コード 310068
判型 新書判
頁数 362頁
 本書は,「法曹」誌の第604号から第660号までの間に「ほうそう講座 交通損害賠償法」として連載した論稿について,民法の改正等を踏まえた修正をした上で,交通損害賠償に関する諸問題を解説したものである。
 本書は,交通損害賠償に関する多くの論点から代表的な11のテーマを採り上げ,具体的な事例も交えながら,判例,学説を整理して理論的な分析検討を加えつつ,実務の取扱いも紹介した解説書であり,各テーマに関する現時点における理論的な検討及び実務の到達点を示すものということができる。交通損害賠償事件に携わる実務家その他の関係者などに,本書が活用されることを期待したい。(はしがきより)
目次
第1 交通損害賠償法総論
交通事故と法律上の責任
交通損害賠償と責任保険
交通損害賠償訴訟の動向
交通損害賠償の訴訟以外の方法による解決
最後に
第2 不法行為
はじめに
一般の不法行為責任の成立要件(法709条)
不法行為に基づく損害賠償請求権の特色
第3 自動車損害賠償保障法3条の責任
自賠法の目的,趣旨
自賠責保険の支払条件と被保険者
自賠法3条の「運行供用者」の意義
「運行供用者」性の訴訟上の主張・立証責任
第4 運行供用者責任の意義
無断運転・泥棒運転の場合の運行供用者責任
貸主の運行供用者責任
第5 損害論1
損害の概念
慰謝料
損害の分類
損害の捉え方の相違
損害論の要約
第6 損害論2
消極損害
休業損害
休業損害の算定
逸失利益
逸失利益算定上の問題点
第7 過失相殺
民法722条2項の解釈
過失相殺の方法
被害者の素因
第8 損益相殺
損益相殺の意義
損益相殺の対象となる利益等
損益相殺と過失相殺の先後
第9 因果関係
因果関係の意義
事故による後遺障害が原因で被害者が自殺した場合や搬送先の病院での医療過誤により死亡した場合,交通事故の加害者は被害者の死亡についても賠償しなければならないか。
加害者は交通事故により被害者に生じた全損害を賠償しなければならないか。
第10 共同不法行為
共同不法行為の意義
交通事故における共同不法行為
共同不法行為と過失相殺
共同不法行為間の求償
設問の回答
第11 示談
問題1について
問題2について
問題3について