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内容説明


重版 自白の信用性 (平成3年7月刊行)
     ―被告人と犯行との結び付きが争われた事例を中心として―
司法研修所編
書籍コード 03-18
判型 A5判
頁数 280頁
 本書は,司法研修所の昭和59年度司法研究「事実認定に関する実証的研究」の報告書が提出されたのを機会に事実認定教材シリーズを復刊し,その3号として刊行したものです。(第1号は昭和34年11月刊行の「供述心理」 第2号は昭和39年3月「法廷技術―主尋問及び反対尋問」 ※いずれも発行せず)
目次
序説
 第1  はじめに―研究対象の限定
 第2  研究の主たる目標
 第3  研究の方法
 第4  対象事例
  1  はじめに
  2  対象事例選択上の配慮
  3  別表裁判例の説明
  4  事例カードの説明
  5  研究書本文中の事例の引用
A 自白の経過
 第1  はじめに
 第2  自白の成立過程の問題
  1  自白の時期
  (1)身柄拘束後の早期の自白
  (2)不拘束中の自白
  (3)公判廷の自白
  (4)関連事項
   1 第1回自白調書の評価
   2 警察官調書と検察官調書との関係
  2  自白と否認との交錯
  3  自白の誘因・契機(動機)
  (1)捜査官側の要因
  (2)被告人側の要因
 第3  自白(供述)経過の立証の問題
  1  録音テープ等
  2  未提出調書の取調べ
  3  被告人の弁解と捜査官の証言との関係
 第4  まとめ
B 自白内容の変動・合理性
 第1  はじめに
 第2  供述の変遷・動揺
  1  自白の信用性の判断における徴表としての重要性
  2  供述変動の類型と自白の信用性
  3  供述内容の変動の事由と自白の信用性の判断
  4  供述内容に変動のない場合
  5  供述の経過及び内容の客観化の必要性
 第3  動機の合理性
  1  自白の信用性の判断における注意点としての動機の合理性
  2  動機についての供述の特殊性
  3  客観的情況との関連性
  4  動機についての供述の変動
  5  まとめ
 第4  自白内容の合理性
  1  自白内容の合理性と自白の信用性の判断
  2  客観的情況との関連での供述内容の合理性
  3  自白内容の合理性の評価と客観的情況の認定
  4  説明の欠落
  5  まとめ
C 体験供述
 第1  はじめに
 第2  体験供述の特徴
 第3  体験性の識別
 第4  体験供述の評価
 第5  疑似体験供述
 第6  まとめ
D 秘密の暴露
 第1  はじめに
 第2  「秘密の暴露」とは
 第3  秘密性
 第4  供述内容の確認
 第5  犯行との関連性
 第6  まとめ
E 自白と客観的証拠との符合性
 第1  はじめに
 第2  自白の内容と客観的証拠との符合性の判断
 第3  符合性の程度
 第4  自白の内容が客観的証拠と符合しないにも拘らず,自白の信用性が認められる場合とその事由
 第5  自白の内容が客観的証拠と符合するにも拘らず,自白の信用性が認められない場合とその事由
 第6  まとめ
F 裏付けとなるべき物的証拠の不存在
 第1  はじめに
 第2  無罪事例と有罪事例との対照
 第3  その余の関連事項
 第4  まとめ
G 犯行前後の捜査官以外の者に対する言動
 第1  はじめに
 第2  無罪事例と有罪事例との対照
 第3  まとめ
H 被告人の弁解
 第1  はじめに
 第2  無罪事例と有罪事例の対比
 第3  弁解の合理性と自白の信用性
 第4  弁解事項と自白の信用性
 第5  弁解の時期
 第6  まとめ―弁解聴取の重要性
I 情況証拠との関係
 第1  はじめに
 第2  情況証拠に関する事例の検討
  1  情況証拠の自白の信用性への影響について
  2  情況証拠の確実性ないし評価について
 第3  再審事件についての検討
総括
 第1  各項の相互関係
  1  相互補完
  (1)結合の度合
  (2)影響の方向
  2  情況証拠との関係
 第2  分析と総合
 第3  おわりに
付属資料
 資料1………別表裁判例
        「甲」〜無罪事例
      「乙」〜有罪事例
      「丙」〜再審無罪事例
 資料2………事例カード集