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内容説明

2008年2月発行

消費者関係法執務資料(改訂版)
最高裁判所事務総局民事局監修
書籍コード 20-01
判型 A5判
頁数 641頁
 平成13年3月に消費者関係法執務資料の初版を刊行してから6年以上が経過した。この間,初版に収録した法律に関し,消費者契約法に消費者団体訴訟制度が導入され,貸金業の規制等に関する法律のみなし弁済規定が廃止されるなど,民事裁判実務に関連する極めて重要な改正が次々となされた。また,消費者を巡る法律関係について重要な最高裁判決が相次ぐなど,消費者関係の法律を取り巻く諸状況は,初版刊行時から大きく変化している。
 そこで,この度改訂版を刊行することとし,初版以降大きな改正があり,民事裁判実務において取り上げられることが多い消費者契約法,金融商品の販売等に関する法律,貸金業の規制等に関する法律,特定商取引に関する法律,割賦販売法など,消費者関係法についての資料を改めて整理したほか,近時その取扱いを巡り裁判上争われることが増えている賃貸住宅等の敷金に関し,その裁判例を整理して収録し,執務の参考に供することとした。(はしがきより)
目次
I 消費者契約法
 消費者契約法の成立及び改正について
資料1 消費者契約法の概要
第1  消費者契約法の意義
第2  消費者契約法の適用範囲
第3  意思表示の取消し(誤認類型)
第4  意思表示の取消し(困惑類型)
第5  媒介の委託を受けた第三者及び代理人
第6  取消しの行使期間等
第7  消費者契約の条項の無効
第8  他の法律との関係
資料2 「消費者契約法(仮称)の具体的内容について」
(平成11年11月30日付け)消費者契約法検討委員会
資料3 平成18年改正の概要
第1  平成18年改正の趣旨及び経緯
第2  差止請求権(12条)
第3  書面による事前の請求(41条)
第4  訴訟の目的の価額(42条)
第5  管轄(43条)
第6  移送(44条)
第7  弁論等の併合(45条)
第8  訴訟手続の中止(46条)
第9  間接強制の支払額の算定(47条)
資料4 消費者契約法関係裁判例索引
II 金融商品の販売等に関する法律
 金融商品の販売等に関する法律の成立及び改正について
資料 金融商品の販売等に関する法律の概要
第1  金融商品の販売等に関する法律の意義
第2  金融商品の販売等に関する法律の適用対象
第3  説明義務の内容
第4  説明義務を負わない場合
第5  断定的判断の提供等の禁止
第6  説明義務違反による損害賠償責任
第7  附則(経過措置等)
III 貸金業の規制等に関する法律等
 貸金業の規制等に関する法律等の改正について
資料1 平成11年,12年及び15年の各改正の概要等
第1  平成11年改正の概要
第2  平成12年改正の概要
第3  日賦貸金業者についての特例の要件
第4  平成15年改正の概要
資料2 貸金業法等一部改正法による利息制限法及び出資法の改正に伴う経過措置について(東京簡易裁判所民事実務効率化委員会)(平成11年改正関係)
第1  利息制限法の一部改正に伴う経過措置規定(同法4条1項)の運用
第2  出資法5条2項の改正に伴う経過措置と貸金業法43条2項3号の解釈
資料3 平成11年改正法施行前と後のみなし弁済の要件としての根保証人に対する書面交付義務
資料4 平成18年改正法施行前の貸金業法(旧貸金業法)43条関係裁判例の解説
第1  はじめに
第2  みなし弁済に関するもの
 旧貸金業法43条1項の要件
 第1要件及び第2要件
 第3要件
 第4要件(17条書面)
 第5要件(18条書面)
 利息の天引き及び前払いの場合と旧貸金業法43条1項との関係
 日賦貸金業者の貸付けについて旧貸金業法43条1項が適用されるための要件
 保証料と利息制限法3条のみなし利息との関係
第3  発生した過払金を他の債務へ充当することの可否等
 貸金業者と債務者との間で,1つの基本契約に基づいて,複数の貸付けが行われている場合に,1つの借入金債務について過払金が生じたときに,これを弁済当時存在していた他の借入金債務の弁済に充当することができるか。仮に充当が認められるときに貸金業者は充当されるべき元本に対して期限までの利息を収受することができるか。
 貸金業者と債務者との間で,1つの基本契約に基づいて,複数の貸付けが行われている場合に,1つの借入金債務について過払金が生じた後に,新規借入れが実行されたときに,過払金を新規借入れに充当することができるか。
 貸金業者と債務者との間で,基本契約が締結されていない場合において,1つの借入金債務について過払金が発生した後に,新規借入れが実行されたときに,過払金を新規借入れに充当することができるか。
第4  過払金を不当利得として返還する場合の問題点
第5  取引履歴の開示
資料5 平成18年改正の概要
第1  平成18年改正の経緯
第2  貸金業の規則等に関する法律(貸金業法)の改正
 概要
 施行日及び経過措置
第3  利息制限法の改正
 概要
 元本額の特則(利息制限法5条)
 みなし利息の特則(利息制限法6条)
 賠償額の予定の特則(利息制限法7条)
 保証料の制限等(利息制限法8条)
 保証がある場合における利息の制限の特則(利息制限法9条)
 施行日及び経過措置
第4  出資法の改正
IV 特定商取引に関する法律・割賦販売法
 特定商取引に関する法律・割賦販売法の改正について
資料1 平成12年改正の概要
第1  平成12年改正の経緯及び概要
第2  法律名の改正
第3  業務提供誘引販売取引に係る規制の新設
 意義
 規制等の内容
第4  連鎖販売取引に係る規制の強化
第5  電子商取引に係る消費者保護の強化
資料2 平成14年改正の概要
 平成14年改正(特定商取引法)の経緯及び概要
資料3 平成16年改正の概要
第1  平成16年改正の経緯及び概要
第2  行政規制の強化
第3  民事ルールの整備
資料4 特定商取引法・割賦販売法関係裁判例索引
第1  特定商取引に関する法律(訪問販売等に関する法律)
第2  割賦販売法
V 賃貸住宅等の敷金に関する裁判例の整理
 賃貸住宅等の敷金に関する裁判例について
第1  通常損耗補修特約の成否及び有効性
 通常損耗補修特約の成立を否定した裁判例
 通常損耗補修特約の成立を認めた上で有効性を認めた裁判例
 通常損耗補修特約の成立を認めた上で有効性を否定した裁判例
第2  敷引特約の有効性
 敷引特約の有効性を認めた裁判例
 敷引特約の有効性を否定した裁判例
 敷引特約の一部について有効とした裁判例
文献目録
参考条文集


品切 家裁調査官研究紀要 第6号
裁判所職員総合研修所監修
書籍コード 20-02
判型 B5判
頁数 204頁
研 究
子の監護を巡る調停事件における調査方法の研究
―親子の交流場面の調査を中心として―…長谷川哲也 ほか
被害の重大な事件における面接を中心とした被害者調査…坂井 稔 ほか
非行少年のTATに関する研究
―分析の着眼点の抽出及び非行種別反応の特徴―…坂野剛崇 ほか
大阪家裁における人事訴訟事件の事実の調査の実情について…渡辺和雄 ほか


司法研修所論集 2007 (第117号)
司法研修所編
書籍コード 20-03
判型 A5判
頁数 186頁
講 演
法曹養成制度改革の現状と課題…鎌田 薫
労働法の到達点と今後の課題…菅野和夫
労働時間,賃金,解雇をめぐる最近の裁判例の動向…盛 誠吾
グローバル化時代の会社法…神田秀樹
論 説
国立司法学院(フランス)との協力に関する協約書の調印の経緯について…木納敏和