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内容説明

2013年9月発行

品切 「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」及び「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律による審判の手続等に関する規則」の解説
法曹会編 白木 功・今福章二・三好 圭・稗田雅洋・松本圭史 共著
書籍コード 300019 上製 A5判(函入) 574頁  
 本書は,平成15年7月10日に成立した「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(平成15年法律第110号)」及びその成立を受けて制定された「心神喪失等状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律による審判の手続等に関する規則」の解説を試みるものです。
 第1編は,「法曹時報」第56巻第10号から第57巻第12号まで6回にわたり連載された「『心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(平成15年法律第110号)』について」に,また,第2編は「法曹時報」第57巻第5号から第7号まで3回にわたり連載された「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律による審判の手続等に関する規則の解説」に若干の補正を加えたものであり,それぞれ法律,最高裁判所規則の立案担当者であった諸氏の手によるものです。
 本書の内容についてなお不十分な点は今後の御批判を待つこととしつつ,本書が今後の実務の助けとなるとともに,読者諸賢に,心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の社会復帰を促進することを目的とした新たな処遇制度への関心を深めていただく一つの契機となれば幸いです。
(本書「はしがき」より)
目 次
第1編
「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(平成15年法律第110号)」の解説
はじめに
第1 制定の経緯
 1 我が国における心神喪失者等による重大な他害行為の現状
 2 これまでの我が国の取扱い
(1)刑事手続上の取扱い
(2)精神保健福祉法による処遇
 3 主な諸外国の法制度
 4 法案の国会提出に至る経緯
 5 国会審議の経過
(1)第154回国会における審議状況(法務大臣による趣旨説明等)
(2)第155回国会における審議状況(政府原案の修正等)
(3)第156回国会における審議状況(法案の可決・成立等)
資料1 心神喪失者・心神耗弱者の罪名別処理結果
資料2 心神喪失者・心神耗弱者の他害行為時の治療状況調べ
資料3 責任無能力等の状態で犯罪に当たる行為をした者の入院処遇に関する外国法
第2 逐条解説
第1章 総則
第1節 目的及び定義(第1条・第2条)
第2節 裁判所(第3条―第15条)
第3節 指定医療機関(第16条―第18条)
第4節 保護観察所(第19条―第23条)
第2章 審判
第1節 通則(第24条―第32条)
第2節 入院又は通院(第33条―第48条)
第3節 通院又は入院継続(第49条―第53条)
第4節 処遇の終了又は通院期間の延長(第54条―第58条)
第5節 再入院等(第59条―第63条)
第6節 抗告(第64条―第73条)
第7節 雑則(第74条―第80条)
第3章 医療
第1節 医療の実施(第81条―第85条)
第2節 精神保健指定医の必置等(第86条―第88条)
第3節 指定医療機関の管理者の講ずる措置(第89条―第91条)
第4節 入院者に関する措置(第92条―第101条)
第5節 雑則(第102条・第103条)
第4章 地域社会における処遇
第1節 処遇の実施計画(第104条・第105条)
第2節 精神保健観察(第106条・第107条)
第3節 連携等(第108条・第109条)
第4節 報告等(第110条・第111条)
第5節 雑則(第112条・第113条)
第5章 雑則(第114条―第116条)
第6節 罰則(第117条―第121条)
第2編
「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律による審判の手続等に関する規則」の解説
はじめに
 逐条解説
第1章 総則
  (第1条―第16条)
第2章 審判
第1節 通則(第17条―第48条)
第2節 入院又は通院(第49条―第70条)
第3節 退院又は入院継続(第71条―第76条)
第4節 処遇の終了又は通院期間の延長(第77条―第82条)
第5節 再入院等(第83条―第88条)
第6節 抗告(第89条―第101条)
第7節 雑則(第102条―第103条)
第3章 連戻状
  (第104条―第106条)
  附則