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2024年8月発行 |
子の監護・引渡しをめぐる紛争の審理及び判断に関する研究 | |||||||
司法研修所編(司法研究報告書第72輯第1号) | ISBN 978-4-86684-117-5 | ||||||
書籍コード 500605 | A4判 204頁 | 定価 3,600円(本体 3,273) | |||||
本司法研究は、父母による子の監護をめぐる近年の変化を契機に、子の監護者指定等について新たな判断枠組みを提唱するとともに、手続運営の実践面を整理し、提案するものである。 検討すべき課題の多い紛争類型であるが、研究員及び協力研究員は、子が安定した生活の中で幸せに成長できることを切に願いながら検討を進め、そのために当事者や手続代理人弁護士に期待する役割や裁判所(裁判官、家事調停委員、関係職種)が果たすべき役割について整理を試みた。併せて、経験の浅い実務家にとっても理解しやすい判断枠組みや手続運営の在り方を示し、子の利益を実現するための活動につなげていただくことを意識した。 研究員は、研究期間中に実際の事件処理において、子の利益の観点から四つのポイント(着眼点:@従前の監護状況、A監護態勢、B子との関係性、C他方の親と子の関係に対する姿勢)を意識して父母による監護の評価を試みたところ、手続運営においても、家庭裁判所調査官とのカンファレンス等においても、多角的な検討がしやすいとの感想を持つことができた。 本司法研究は、子の監護者指定等についての判断や手続運営についての一つの提唱・提案であり、今後の実務において検証されるべきものではあるが、子の利益にかなうより良い紛争解決に向けた一助になれば幸いである。 なお、令和6年5月17日に民法等の一部を改正する法律(令和6年法律第33号。以下「改正法」という。)が成立し、親権者の定めや子の監護に関わる法制度が改正された。本司法研究は、改正法施行前の現行法下における子の監護をめぐる紛争について、判断枠組みや着眼点の整理を図るものである。現行法下のこのような紛争は、改正法施行後には実体法上の根拠や手続の位置付けが変わり得るところであり、これから議論を深めることが求められているが、父母の別居や離婚に伴い、子が父母のいずれと生活するかをめぐる紛争がなくなるとは考えられず、これに対して裁判所が一定の判断をする場面があることには変わりがないといえる。本司法研究による現行法下の判断枠組みや着眼点の整理は、改正法の下でこのような紛争に係る事案の審理の在り方を検討するに当たっても役立つものと考えている。 (はしがきより)
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目 次 抜 粋
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司法研修所論集 2023(第133号) | ||
司法研修所編 | ISBN 978-4-86684-115-1 | |
書籍コード 500602 | A5判 230頁 | 定価 3,200円(本体 2,909) |
講 演
裁判迅速化検証の20年−その意義と課題・展望−
山本 和彦
論 説
デジタル化の憲法的課題
山本 龍彦
講 演
裁判員裁判と刑事実体法の解釈・適用
橋爪 隆
第三者異議の訴えに関する諸問題について
――担保権者による第三者異議の訴えの可否を中心に――
青木 哲
「証拠の関連性」と「証拠調べの必要性」
成瀬 剛
論 説
譲渡担保の実行――そのメカニズムとこれが拠って立つ考え方について
鶴ヶ野 翔麻
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家裁調査官研究紀要 第33号 | ||
裁判所職員総合研修所監修 | ISBN 978-4-86684-116-8 | |
書籍コード 500603 | B5判 62頁 | 定価 1,800円(本体 1,636) |
論 説
子の発達及び夫婦間紛争の子への影響について
−発達心理学からみた子どもの“ニーズ”の観点から−
菅原 ますみ
研 究
試験観察における短期間の身柄付き補導委託活用の取組 武田 大助 ほか
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2024年3月発行 |
最高裁判所判例解説 民事篇(上)(1月〜4月分)(令和3年度) | ||
法曹会編 | ISBN 978-4-86684-110-6 | |
書籍コード 206203 | A5判上製函入 約340頁 | 定価 5,500円(本体 5,000) |
最高裁判所判例解説 民事篇(下)(5月〜12月分)(令和3年度) | ||
法曹会編 | ISBN 978-4-86684-111-3 | |
書籍コード 208203 | A5判上製函入 約428頁 | 定価 6,900円(本体 6,273) |
最高裁判所判例解説 刑事篇(令和3年度) | ||
法曹会編 | ISBN 978-4-86684-112-0 | |
書籍コード 210203 | A5判上製函入 約340頁 | 定価 5,500円(本体 5,000) |
令和3年度の最高裁判所判例集に登載された民事判例23件、刑事判例12件のすべてについて、最高裁判所の調査官が判示事項、裁判の要旨等を摘示し、かつ、当該裁判について個人的意見に基づいて解説したもの(民事篇については、法曹時報第74巻第3号より第75巻第11号を、刑事篇については、法曹時報第74巻第4号より第76巻第1号までに掲載)を集録したものです。民事篇については、(上)(下)の2分冊となります。 |
ドイツ家庭事件及び非訟事件の手続に関する法律 | |||||||
法務省大臣官房司法法制部編(法務資料第469号) | ISBN 978-4-86684-109-0 | ||||||
書籍コード 500601 | A5判 198頁 | 定価 2,750円(本体 2,500) | |||||
この資料は、ドイツ家庭事件及び非訟事件の手続に関する法律(Gesetzüber das Verfahren in Familiensachenund in den Angelegenheiten derfreiwilligen Gerichtsbarkeit(FamFG)の2023年1月1日現在の法文)を翻訳したものである。 かつては、非訟事件については、主に、1898年にドイツ民法典(Bürgerliches Gesetzbuch(BGB))とともに制定されたドイツ非訟事件手続法(Gesetz über die Angelegenheiten der freiwilligen Gerichtsbarkeit(FGG))が規律していた。また、離婚訴訟等の人事訴訟事件については、1877年制定のドイツ民事訴訟法(Civilprozeßordnung(CPO))以来、その中に特則が置かれており(第6編)、1898年のBGB 制定とともにCPO が改正された(Zivillprozeßordnung(ZPO)となった)際に、親子関係事件に関する特則も第6編に設けられていた。 家庭事件・非訟事件手続法は、これらをいわば統合して成立した法典であり、日本の現行法で言えば、家事事件手続法、非訟事件手続法、人事訴訟法を合わせたものにおおむね対応する幅広い適用範囲を有するものである。家庭事件・非訟事件を統合し、従来訴訟事件であった婚姻事件等も取り込んでいること、しかし、単に訴訟事件を非訟事件化したわけではなく、大幅に民事訴訟法の規定を準用していること、必要的な関係人の範囲がかなり広くとられているように見えること、厳格な証明によるべき場合を法定したこと等、日本法から見て興味深い点を多く含んでいる。 日本の(旧)非訟事件手続法は、FGG の草案を参照して立案されたものであったが、現行非訟事件手続法・家事事件手続法の立案準備作業においても、現にドイツ家庭事件・非訟事件手続法が参照されている。 もちろん、憲法・裁判制度・実体法等の違いがあるため、単純な比較や参照はできないものの、ドイツ法における立法・判例・学説の動向を引き続き検討する価値は十分にあると考えられる。本資料がその一助となれば、幸いである。 |
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〇全体監修・概説・翻訳 東京大学大学院法学政治学研究科教授 畑 瑞穂
〇全体監修・翻訳 神戸大学大学院法学研究科教授 八田卓也
〇翻訳 神戸大学大学院法学研究科教授 青木 哲
〇翻訳 神戸大学大学院法学研究科教授 浦野由紀子
〇翻訳 東京大学大学院法学政治学研究科教授 垣内秀介
〇翻訳 中央大学大学院法務研究科教授 高田裕成
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目 次 抜 粋
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2023年11月発行 |
続・骨太 実務現代刑事法 | |||||||
植村立郎著 | ISBN 978-4-86684-106-9 | ||||||
書籍コード 500515 | A5判 740頁 | 定価 5,900円(本体 5,364) | |||||
2019年に「平成」から「令和」へと元号が変わったが、30年超という、それなりの長さのあった平成の時代は、筆者にとっても仕事や生活が変わるなど、有意で変化のある期間であった。 そして、刑事事実認定に関しても、最高裁発足以降、「昭和」、平成、令和と、時代が進んでいく過程で、裁判例が蓄積されていくだけでなく、対象事件が旧刑訴事件から新刑訴事件へと、裁判形式の中心が判決形式から決定形式へと、各移行していった。そして、事実認定の大きな流れとして、供述証拠中心の事実認定から、科学的証拠を踏まえた客観的事実、情況証拠を重視する事実認定へと、事実認定の手法が大きく変化する方向性が生まれ、継承され、発展していった。 その中で、本稿は平成の時代を対象とすることとした。上記のように時代を経て蓄積されていく連続的な判例の動きを平成という一つの時代で切り取っているが、連続性に重点を置くと、「昭和」の時代の判例にも言及する必要があることになる。しかし、そうすると、平成の時代を対象とした視点が薄れる部分も出て来るところから、「昭和」の時代の判例には原則的には言及していない。 他方、令和の時代の判例については、平成の時代の判例の発展形といった側面もあり、平成の時代の判例の理解を深めることになろうかとも考え、筆者が気付いて必要と考えたものは、関連判例の形で紹介している。 平成の時代を取り出してみれば、事実認定に関する上記の流れをより良好で堅固なものとしたといえる。具体的には、@精密司法から核心司法へなどといわれるように、認定手法の改善が意識的に具体的な形で行われたこと(=意識の変化、具体性)、 A各種の技術革新、社会の変化で、映像、音声、鑑定、検査等の良質な客観証拠が容易に、多数得られるようになり、事実認定の適性度が向上し、無用な事実認定上の争いをこれまで以上に解消できるようになっていったこと(証拠の変化)、 B公判前整理手続は平成17年11月1日から、裁判員裁判が平成21年5月21日から、それぞれ開始され、また、平成2年に弁護士会の尽力によって当番弁護士制度が開始され、平成16年の法改正で被疑者国選制度が設けられ、順次その範囲が拡張され、平成28年の法改正で対象事件による制限もなくなって、勾留中の被疑者全員へとその対象が拡張された。このように、裁判制度そのものが変容することによって、手続面から事実認定の適正化を図る基盤が整備されたこと(=制度、手続の変化) などを指摘できよう。 こういった変化を全体としてみれば、事実認定に関する環境が全面的に良好な方向へ変化したといえよう。 本稿は、筆者のいわゆる判例評釈的な内容をつなぎ合わせたようなものではなく、事実認定の観点から当該判例を理解するとどうなるか、といった事柄が中心となっている。 そして、発表に当たっては、限られた検討であるだけに、当該事件から得られる事実認定の観点から有益と思われる情報に焦点を当て、検討結果が分かりやすく伝えられるようにと心掛けた。 筆者としては、本稿は筆者の私的な印象、考えを纏めたものにすぎないが、刑事事実認定や平成期の最高裁の刑事判例に興味を抱いた読者の手助けになればと願っている。 (はじめにより抜粋)
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目 次 抜 粋
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令和4年最高裁判所規則(民事関係)逐条説明 | |||||||
法曹会編 | ISBN 978-4-86684-107-6 | ||||||
書籍コード 500516 | A5判 214頁 | 定価 2,450円(本体 2,227) | |||||
本書は、「法曹時報」第74巻第4号、第7号、第11号、第12号に掲載された、近時の法改正に伴う規則の解説を取りまとめ、1冊の本として刊行するものである。相次ぐ法改正により、実務を取り巻く状況が目まぐるしく変化しているなかで、本書が実務に携わる方々の一助になれば幸いである。 (はしがきより)
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目 次 抜 粋
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高等裁判所刑事裁判速報集(令和4年) | ||
法務省大臣官房司法法制部編 | ISBN 978-4-86684-105-2 | |
書籍コード 500510 | A5判 416頁 | 定価 5,900円(本体 5,364) |
本書は,全国の高等検察庁において作成した「高等裁判所刑事裁判速報」に掲載された裁判例のうち令和4年分を,各高等裁判所ごとに,その速報番号にしたがって収録したものであり,昭和56年度版から継続的に刊行されているものである。この速報集は,その編集方針上,類書とは収録重点を異にした特色ある裁判例集として,検察内部のみならず,部外の法曹においても頻繁に利用されてきたものであって,裁判月日別索引も掲げられ,利用価値の高い資料となっている。 |
裁判所データブック 2023 | |||||||
最高裁判所事務総局編 | ISBN 978-4-86684-108-3 | ||||||
書籍コード 500517 | A4判 120頁 | 定価 1,100円(本体 1,000) | |||||
本書は,裁判所の機構及び事件統計について,数値や図表を用いて分かりやすく掲載しています。裁判所の種類及び数,下級裁判所の名称,裁判所機構図,裁判所審級図,裁判所職員の定員,執行官の数,調停委員の数,裁判官・検察官の報酬,裁判所の予算額等の裁判所の組織関係のデータに加えて,日本における法曹人口の推移や,司法修習生の数等,裁判所に関連する周囲のデータについても幅広く掲載するとともに,事件の平均審理期間の推移,民事及び刑事の第一審新受事件数の累年比較,全裁判所の新受事件数,全裁判所の事件の種類別の新受,既済及び未済件数,最高裁判所の民事及び刑事上告事件の累年比較,最高裁判所の上告等事件の上告理由などのさまざまな事件統計についても最新のデータを用いてコンパクトにまとめています。各種のデータには,必要最小限の分かりやすい説明文を付し,データを通して裁判所の機構及び事件処理状況を一般の方にも広く理解していただけるように工夫されており,裁判所の全体像の把握についての画期的な資料となっています。 |
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目 次 抜 粋
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2023年9月発行 |
対話で進める争点整理 | |||||||
司法研修所編 | ISBN 978-4-86684-104-5 | ||||||
書籍コード 500509 | A4判 338頁 | 定価 3,850円(本体 3,500) | |||||
本書は、一つの事例を素材として、司法修習生が、民事訴訟における争点及び証拠の整理(以下「争点整理」という。)の進行について具体的なイメージを持つことができるよう、また、争点整理の過程における個々の訴訟指揮・訴訟活動の意図や根拠に対する理解を深めることができるよう、民事裁判教官室と民事弁護教官室とが共同で作成した教材である。 本書では、期日における裁判官と訴訟代理人とのやり取りを「裁判官と訴訟代理人との対話」という形で、裁判官及び訴訟代理人の期日前・期日間における準備の過程を「司法修習生との対話」という形で、それぞれ再現した。「裁判官と訴訟代理人との対話」と提出された準備書面等を中心に読み進むことにより、争点整理の進行について具体的なイメージを持つことができるはずである。また、「司法修習生との対話」の中で、訴え提起から争点整理手続の終結に至るまでの、裁判官の訴訟指揮や訴訟代理人の訴訟活動の意図や根拠が明らかになるように努めている。 本書は、争点整理に関する一般的な説明については、「争点整理総論」として必要最小限に取り上げるにとどめ、具体的な事例における個々の訴訟指揮や訴訟活動の説明に注力している。具体的な個々の場面で裁判官や訴訟代理人としてどう考え、どう対応すべきかの学修なくして、争点整理に必要とされる知識や技法を真に理解することはできず、逆に、そのような学修は、ほかの事案にも通じる汎用性ある考え方を修得する近道であるからである。 「民事訴訟法等の一部を改正する法律」(令和4年法律第48号)が令和4年5月に公布され、ウェブ会議による双方不出頭の弁論準備手続等が本年3月から実施されているところ、民事訴訟のデジタル化の進展やそれを踏まえた審理方法の工夫により、今後、争点整理の進行の在り方がどのように変わっていくのかについても、注視する必要があろう。 本書における個々の訴訟指揮や訴訟活動については、当然、別の考え方もあり得る。本書がそのような別の考え方を否定するものではないことはいうまでもない。司法修習生には、本書をいわば叩き台として、争点整理の運用面と理論面の双方について、自ら考え、仲間同士で議論し、争点整理の在り方について理解を深めてもらいたい。 司法研修所民事裁判教官室
司法研修所民事弁護教官室
(はしがきより)
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目 次 抜 粋
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2023年7月発行 |
検察講義案(令和3年版) | |||||||
司法研修所検察教官室編 | ISBN 978-4-86684-103-8 | ||||||
書籍コード 500508 | A4判 256頁 | 定価 3,850円(本体 3,500) | |||||
本書は、司法修習生の検察修習のための教材として、昭和24年3月に司法研修所検察教官によって取りまとめられて以来、歴代の検察教官によって改訂が重ねられてきた講義案のうち、内部限りの資料にとどまる部分を削除して公刊されたものです。 前回改訂が行われてから3年が経過し、その間「取調べの録音録画制度の導入などに係る刑事訴訟法等の一部を改正する法律」「犯罪捜査のための通信傍受に関する法律の一部を改正する法律」等が施行され、また、児童虐待事案における児童相談所との連携を始め、関係機関との更なる連携強化が推進されるなどの動きがあったので、これに即した整理、補正を行う必要が生じ、ここに改訂版を送り出すことになった。今回の改訂に当たっては、従来の検察講義案の基本的構成をそのまま踏襲しながらも、できる限り検察事務の処理の実情に沿うよう配意しつつ、前記各法律等の内容も取り入れて、本文を加筆補正し、利用の便を図りました。 本書の、第1章では検察機構の説明がされ、第2章以下では、捜査、事件の処理、第一審公判手続等の検察官が関与する刑事手続について、関係する判例や事務処理の実情等を折り込みつつ、詳細な説明がなされ、更に、付録として、起訴状等の検察官が作成する書類の記載例等も掲載されており、刑事司法に携わる実務家を始めとして広く一般の人々にとって、検察事務を理解するうえで有益な資料です。 司法修習生のみならず実務に携わる各位の好個の参考資料と思われますので、頒布することといたしました。 |
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目 次 抜 粋
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2023年5月発行 |
財産管理事件における書記官事務の研究 | |||||||
裁判所職員総合研修所監修(書記官実務研究報告書第19号) | ISBN 978-4-86684-102-1 | ||||||
書籍コード 500507 | B5判 406頁 | 定価 4,400円(本体 4,000) | |||||
本書は、家庭裁判所で取り扱う財産管理事件のうち、特に研究の必要性が高いと考えられた三つの事件類型に関する書記官事務の研究報告書です。 これらの事件類型については、家事事件手続法の制定による影響はさほど大きくなく、一定数の文献資料も存在するため、研究当初の段階では、これまでの知見を集約しつつ、書記官事務に即して整理し直すという作業に尽きるものと少し気軽に考えていました。しかし、研究に着手して間もなく成立した民法等の一部を改正する法律(令和3年法律第24号)の趣旨や内容を理解した上で、新たな運用を可能な範囲で予測する必要があったほか、書記官事務については50年以上ぶりとなる研究となるために、多くの論点を研究し直さなければならなかったり、基本的に即時抗告が認められない手続であるため、具体的な裁判例の収集が難しかったりと、様々な課題がありました。 これらの課題を克服し、完成した本報告書ですが、幾ら調べても一つの明確な結論に至らない論点も存在したため、複数の考え方を紹介したり、コラムの中で考え方を説明したりして、事務処理に当たる書記官が合理的な事務処理を考える上で参考にしていただけるような工夫をしました。これらの事情から、本報告書は、マニュアルのような使い方ではなく、実務上の疑問に直面した際に、書記官室での検討のたたき台として活用していただくことを想定していますし、それによって、各書記官が主体的に事件に関与し、より良い司法サービスの提供につながることを期待しています。 (はしがきより)
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目 次 抜 粋
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司法研修所論集 2022(第132号) | ||
司法研修所編 | ISBN 978-4-86684-100-7 | |
書籍コード 500501 | A5判 176頁 | 定価 2,500円(本体 2,273) |
講 演
憲法の変遷とその限界
アンドレアス・フォスクーレ
鈴木 秀美
栗島 智明(訳)
令和3年少年法改正について
川出 敏裕
近時のM&Aをめぐる法的問題
田中 亘
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家裁調査官研究紀要 第32号 | ||
裁判所職員総合研修所監修 | ISBN 978-4-86684-101-4 | |
書籍コード 500502 | B5判 276頁 | 定価 5,600円(本体 5,091) |
研 究
低年齢から反社会的行動を繰り返している少年の調査について
奥井 衣代 ほか
子の監護をめぐる調停事件における父母との協働に基づく調査手法の検討
―サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの観点から―
橋本 恭子 ほか
子の視点に立った父母の主体的な解決に資する調査面接上の工夫について
―事実の把握と密接不可分に行われる働き掛けを意識して―
梨田 春樹 ほか
調査面接における効果的な技法の活用及び研さんの実証的研究
中谷 浩章 ほか
動機づけ面接の効果的な活用及び研さんに関する研究
延味 武彦 ほか
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2023年3月発行 |
最高裁判所判例解説 民事篇(上)(1月〜6月分)(令和2年度) | ||
法曹会編 | ISBN 978-4-86684-096-3 | |
書籍コード 206202 | A5判上製函入 約372頁 | 定価 5,250円(本体 4,773) |
最高裁判所判例解説 民事篇(下)(7月〜12月分)(令和2年度) | ||
法曹会編 | ISBN 978-4-86684-097-0 | |
書籍コード 208202 | A5判上製函入 約508頁 | 定価 7,300円(本体 6,636) |
最高裁判所判例解説 刑事篇(令和2年度) | ||
法曹会編 | ISBN 978-4-86684-099-4 | |
書籍コード 210202 | A5判上製函入 約286頁 | 定価 4,250円(本体 3,864) |
令和2年度の最高裁判所判例集に登載された民事判例30件、刑事判例12件のすべてについて、最高裁判所の調査官が判示事項、裁判の要旨等を摘示し、かつ、当該裁判について個人的意見に基づいて解説したもの(民事篇については、法曹時報第73巻第6号より第74巻第12号を、刑事篇については、法曹時報第73巻第6号より第75巻第2号までに掲載)を集録したものです。民事篇については、(上)(下)の2分冊となります。 |
改訂 事例で考える民事事実認定 | |||||||
司法研修所編 | ISBN 978-4-86684-093-2 | ||||||
書籍コード 500503 | A5判 130頁 | 定価 1,980円(本体 1,800) | |||||
この「事例で考える民事事実認定」は、民事事件において適正な事実認定は判断の基礎をなすものとして何より重要であり、錯そうする証拠関係を的確に評価して事実を認定する事実認定能力は、法律実務家にとって最も基本的で不可欠な能力であることに鑑み、司法修習生が、司法修習の課程において、法科大学院等で学修した民事事実認定の基礎的知識の理解を確認するとともに、民事事実認定に関する一般的かつ基本的な手法を修得するための思考方法や検討の視点などを提示しようとするものである。 (はしがきより抜粋)
今般の改訂において特に重要な点は、民事訴訟における争点及び証拠の整理(以下「争点整理」という。)の重要性に鑑み、争点整理と事実認定との関係を意識したこと、より具体的には、裁判所が、争点整理の手続において、どのような事実を基礎として心証を形成していき、証拠調べを経て最終的な認定判断に至るかといった、実際の民事訴訟における審理の過程を踏まえて、民事事実認定の基本的な手法(取り分け、動かし難い事実の内容及び位置付け)についての整理を試みたことである。改訂に当たって、改めて強調したい点は、本書の使い方としては、本書の末尾に収録されている事例について、自ら、実際に事実認定を行って、要証事実が認められるかどうかを検討することが不可欠であるという点である。 司法修習生が、本書の具体的な事例の検討を通じて、民事事実認定の基本的な手法を身に付け、事実認定能力を向上させることを期待している。 (改訂に当たってより抜粋) |
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目 次 抜 粋
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改訂 新問題研究 要件事実 | |||||
司法研修所編 | ISBN 978-4-86684-094-9 | ||||
書籍コード 500504 | A5判 176頁 | 定価 2,200円(本体 2,000) | |||
本書は、法科大学院の学生をはじめとした、これから要件事実についての考え方を学ぼうとする者を対象として、典型的な訴訟物及び攻撃防御方法を題材に、要件事実についての基本的な考え方を解説したものである。
本書では、売買契約に基づく代金支払請求訴訟、貸金返還請求訴訟、所有権に基づく不動産明渡請求訴訟、不動産登記手続請求訴訟、賃貸借契約の終了に基づく不動産明渡請求訴訟、動産引渡請求訴訟の六つの訴訟類型について、それぞれ当事者双方の言い分を記載した具体的な設例に基づき、要件事実についての考え方が平易に解説されており、本書を利用して学ぶことで基礎的な知識が習得できるようになっている。紛争となっている具体的な事実関係を法的に分析し、問題点を整理する能力が求められる法律実務家を目指す者にとって、本書は必読の一冊であるといえよう。 (改訂に当たってより) 「民法の一部を改正する法律」(平成29年法律第44号)により、民法のうち債権関係の分野について全面的な改正が行われた(一部の例外を除いて令和2年4月1日施行)。 そこで、上記の改正に即した改訂を行った。 |
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目 次 抜 粋
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4訂 紛争類型別の要件事実 ―民事訴訟における攻撃防御の構造― |
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司法研修所編 | ISBN 978-4-86684-095-6 | ||||||
書籍コード 500505 | A5判 256頁 | 定価 3,300円(本体 3,000) | |||||
当教官室では、令和3年2月に、「民法の一部を改正する法律」(平成29年法律第44号)による民法(債権関係)の改正に即した改訂等を行い、「3訂 紛争類型別の要件事実 民事訴訟における攻撃防御の構造」を発刊し、同年10月に、その追補として、債権者代位訴訟及び詐害行為取消訴訟についての解説を作成し、別冊「3訂 紛争類型別の要件事実 追補 民事訴訟における攻撃防御の構造」を発刊したところである。この度、これらを1冊に合本した上、請負関係訴訟についての解説を新たに加えて、「4訂 紛争類型別の要件事実 民事訴訟における攻撃防御の構造」を発刊したものである。
(4訂に当たってより)
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目 次
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ドイツ民法典第4編 (親族法) | |||||||
法務省大臣官房司法法制部編(法務資料第468号) | ISBN 978-4-86684-098-7 | ||||||
書籍コード 500506 | A5判 200頁 | 定価 2,750円(本体 2,500) | |||||
この資料は、ドイツ民法典第4編(親族法)(Bürgerliches Gesetzbuch Buch 4の2023年1月1日現在の条文。ただし、2022年8月末日現在で改正が判明しているものに限る。)を翻訳したものである。 全体監修、概説及び翻訳は、次の方々に委嘱した。ここに、その労に対し、深く謝意を表する次第である。 (はしがきより) |
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全体監修・概説・翻訳 神戸大学大学院法学研究科教授 窪田充見
全体監修・翻訳 京都大学大学院法学研究科教授 西谷祐子
翻訳 大阪大学大学院高等司法研究科教授 青竹美佳
翻訳 神戸大学大学院法学研究科教授 浦野由紀子
翻訳 京都大学大学院法学研究科教授 木村敦子
翻訳 九州大学大学院法学研究院教授 小池 泰
翻訳 京都産業大学法学部教授 渡邉泰彦
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目 次 抜 粋
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2022年11月発行 |
高等裁判所刑事裁判速報集(令和3年) | ||
法務省大臣官房司法法制部編 | ISBN 978-4-86684-092-5 | |
書籍コード 500411 | A5判 582頁 | 定価 8,250円(本体 7,500) |
本書は,全国の高等検察庁において作成した「高等裁判所刑事裁判速報」に掲載された裁判例のうち令和3年分を,各高等裁判所ごとに,その速報番号にしたがって収録したものであり,昭和56年度版から継続的に刊行されているものである。この速報集は,その編集方針上,類書とは収録重点を異にした特色ある裁判例集として,検察内部のみならず,部外の法曹においても頻繁に利用されてきたものであって,裁判月日別索引も掲げられ,利用価値の高い資料となっている。 |
2022年10月発行 |
民事第一審訴訟における判決書に関する研究 〜現在に至るまでの整理と更なる創意工夫に向けて〜 |
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司法研修所編(司法研究報告書第71輯第1号) | ISBN 978-4-86684-091-8 | ||||||
書籍コード 500407 | A5判 200頁 | 定価 2,450円(本体 2,227) | |||||
判決書については,平成2年に新様式判決の共同提言が公表されて以降,それまでの在来様式判決に代わって新様式判決が急速に普及するとともに,判決書の在り方についての議論が非常に活発に行われる状況がしばらく続いた。しかし,平成4年に大阪報告が,平成6年に東京報告が公表された後は,まとまった検討結果は公表されていない。また,共同提言後,既に約30年が経過して,在来様式判決から新様式判決への転換を実体験していない裁判官が多数を占めるに至っている。このような状況を踏まえると,共同提言や大阪報告及び東京報告並びにその後の議論を踏まえて,判決書の在り方について再度検討することが必要な時期に来ていると考えられる。 判決書は,審理結果の報告書であり,審理の在り方とは切り離すことができない。現行民事訴訟法は,争点及び証拠の整理手続によって中心的争点を浮かび上がらせ,これに焦点を当てて証拠調べをし,これによって得られた心証をもとに判決書を作成するという争点中心主義の審理判決を目指すものであり,新様式判決は,こうした争点中心主義の審理の結果を報告するための判決書にふさわしい様式として考案されたものである。したがって,争点及び証拠の整理手続や証拠調べと判決書との間には切り離すことのできない関係があり,質の高い新様式判決を作成するためには,充実した争点及び証拠の整理を行った上,核心に迫った証拠調べをすることが不可欠であることを十分に理解しておく必要がある。 本研究は,このような問題意識の下,新様式判決が提唱されるに至った経緯や新様式判決の基本となる発想を再確認した上,主に単独事件を念頭に置いて,各記載事項の意義や位置付け,説示の在り方等についての議論を整理し,新様式判決の在るべき姿を検討するとともに,質の高い判決書を作成するために必要な審理の在り方についても検討を加えたものである。 本研究が,判決書の在り方のみならず,争点及び証拠の整理手続や証拠調べの在り方についての議論を深め,一層の改善を深めていくための契機となることを期待したい。また,判決書が審理結果の報告書である以上,審理の在り方や事案の内容に応じて,望ましい判決書の姿も当然に異なったものとなるのであって,判決書の在り方については,今後も常に改善・工夫を続けていく必要があることを忘れてはならないであろう。 なお,末尾に添付した参考判決書の各事例は,いずれも架空のものである。単なる記載例として示すものにすぎず,それ以上のものではないことに留意されたい。 (はしがきより)
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