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2022年6月発行 |
骨太少年法講義(改訂版) | |||||||
植村立郎著 | ISBN 978-4-86684-086-4 | ||||||
書籍コード 500403 | A5判 404頁 | 定価 3,600円(本体 3,273) | |||||
平成27年に「骨太 少年法講義」を発刊することができ,著者として大きな喜びと充実感を得ることができた。幸いにも,「面白い」などといった暖かいお言葉を賜ることがあるなど,多数の読者のご支持も得られた。そして,元号も平成から令和と変わり,本書を発刊して6年余を経過した。この間に,他の立法を契機として少年法の適用年齢の上限を18歳未満に引き下げるなど,様々の事項に関して社会の注目を集めた令和3年法律第47号「少年法等の一部を改正する法律」が令和3年5月28日に公布され,令和4年4月1日から施行されるといった大きな変化も生じた。 この改正法の内容は本書の中で必要な範囲内で紹介しているが,上記改正法で改正された法令は,@少年法,A更生保護法,B少年院法,C出入国管理及び難民認定法,D売春防止法,E少年の保護事件に係る補償に関する法律,F国際受刑者移送法,G刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律,H重大な犯罪を防止し,及びこれと戦う上での協力の強化に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定の実施に関する法律,I少年鑑別所法,J公職選挙法等の一部を改正する法律,K法務省設置法である。これらには少年法の改正に伴った形式的な改正にとどまる法律も含まれているが,様々な法律に及んでいる。このことは,主たる対象者が少年に限られているものの,少年法が基本法の1つとされていることを実感させ,少年法を学ぶ意義の重要性を改めて感得させるものといえよう。 この度,法曹会から本書の改訂版を公刊してはどうかとのお誘いを受け,上記のような歳月の経過,少年法を巡る法制度等の変化を踏まえて,お誘いを有り難くお受けすることとし,改訂版を公刊することとした。 改訂版は,初版の基本構成(初版の「はじめに」で,本書の狙い,構成等を確認頂きたい)を維持し,その上で,上記改正法の内容を取り込み,初版発刊後の実務,学説の変化,新たな裁判例も踏まえて,必要な加筆・修正を行い,本書の一層の充実・アップデート化を図っている。裁判員裁判の実施によって,刑事全般にわたる,理論,実務の問い直し,新たな理論の構築,実践等が行われるなど大きな変化が生じた。上記令和3年の法改正の施行によって,裁判員裁判ほどではないにしても,少年法関連の理論,実務へ様々な影響が及んでいくものと思われる。引き続き,この改正を踏まえた思考の深化,実務の動向への注目が求められている。 本書の説明も,上記の視点も踏まえ,より読みやすく,分かりやすいように筆者なりに工夫を重ね,順序・内容を改めたり(例えば,初版では注書にした事項でも,本文に組み込んで説明した方が分かりやすいと思った場合にはそのように変更した),統計や裁判例を紹介している。もっとも,統計は年々変わってしまうから,個々の数値そのものよりも運用の傾向を理解する手掛かりとしての位置付けが相応しいものと考えている。 (改訂版はしがきより)
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目 次 抜 粋
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司法研修所論集 2021(第131号) | ||
司法研修所編 | ISBN 978-4-86684-087-1 | |
書籍コード 500404 | A5判 254頁 | 定価 2,750円(本体 2,500) |
講 演
国際法の現代的意義と課題
尾ア 久仁子
IT化をめぐる議論の状況と今後の民事訴訟の在り方
福田 剛久・山本 和彦
多数人のための訴訟追行について ―任意的訴訟担当を中心に―
内海 博俊
THE ART OF JUDGING
ウィリアム・G・ヤング
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家裁調査官研究紀要 第31号 | ||
裁判所職員総合研修所監修 | ISBN 978-4-86684-088-8 | |
書籍コード 500405 | B5判 302頁 | 定価 6,150円(本体 5,591) |
論 説
ライフコース研究と離脱研究 ―発達障害,愛着障害等の観点から―
松浦 直己
研 究
子の監護者指定をめぐる事件の調査実務についての研究 ―子のニーズに着目した試み―
原 綾子ほか
子の監護をめぐる父母間の紛争解決に向けた統合的家族療法の知見等を活用した働き掛けについて
箭内 亮一ほか
教育的措置による再非行防止効果の検証のための基礎的研究
門脇 丈夫ほか
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事件記録教材 第17号(窃盗事件) | |||||||
法務省 法務総合研究所編 | ISBN 978-4-86684-089-5 | ||||||
書籍コード 500406 | A4判 160頁 | 定価 2,200円(本体 2,000) | |||||
この教材は,刑事実務の教育指導の場で活用できるよう法務総合研究所において作成したものです。 作成に当たっては,実際にあった事件を素材として,できるだけ実際の事件記録に沿った形式で編集されていますが,内容面では,教材であることを考慮して大幅な変更が加えられており,事件の発生時期・場所,登場する人物,団体,地名等は,いずれも実際の事件と関係のない架空のものとされています。 法科大学院等での使用に適した教材であると思われますので,頒布することといたしました。多くの読者が,実際の事件が素材とされていることに留意した上で,この教材を刑事実務の理解を深めるために,積極的に活用されることとなれば幸いです。 |
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